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2024-11-08

木造倉庫の耐用年数は?異なる2つの意味と寿命を延ばす方法を徹底解説!

木造倉庫の建設を検討しているのの、耐用年数がどれくらいなのか気になる方もいるでしょう。また、できるだけ長く使いたいので、寿命を延ばす方法を知りたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は耐用年数の2つの意味に加え、木造倉庫の耐用年数や寿命を延ばす方法について解説します。

木造倉庫の耐用年数の2つの意味

木造倉庫 耐用年数

木造倉庫の耐用年数と聞くと、どれくらいの期間、木造倉庫を利用できるかをイメージする方が多いでしょう。しかし、「耐用年数」には大きく分けて2つの意味があるのです。

ここでは、耐用年数の異なる2つの意味として、「物理的耐用年数」「法定耐用年数」について詳しく見ていきましょう。

物理的耐用年数|木造倉庫の寿命

物理的耐用年数は文字通り、木造倉庫の物理的な耐用年数のことであり、倉庫の寿命を表しています。

倉庫を建設するにあたり、できるだけ長く倉庫を使いたいと思う方がほとんどでしょう。そして、中には木造倉庫と聞くと、鉄骨造倉庫よりも寿命が短いと思っている方も多いのではないでしょうか。

木造倉庫の寿命については、使用している木材や建て方、メンテナンス頻度によって異なります。木造だからといって、必ずしも鉄骨造よりも寿命が短いというわけではありません。

実際、日本には古くから伝わる歴史的建造物があり、その多くが木造です。

法定耐用年数|木造倉庫の減価償却

法定耐用年数とは、課税の公平性を目的として定められた税務上の基準です。1951年に当時の大蔵省の省令として制定され、1965年に改正されて現在に至ります。

法定耐用年数は寿命とは異なり、あくまでも税務上の基準です。木造倉庫の法定耐用年数は15年と定められており、15年かけて減価償却していく必要があります。

法定耐用年数は税務上の基準なので、15年経過したからといって物理的な寿命を迎えたわけではありません。あくまでも課税における公平性を図るために、統一された基準であることを認識しておきましょう。

木造倉庫の耐用年数(寿命)を延ばす方法は?

木造倉庫 耐用年数

耐用年数には、建物の寿命を意味する物理的耐用年数に加え、税務上の基準である法定耐用年数の2つの意味があります。

法定耐用年数は経費計上や節税などに密接に関係しています。一方、物理的耐用年数は建物の寿命を表しており、どれくらいの期間、使用できるかの目安となるのです。

木造倉庫の建設を検討するうえで、できるだけ長く倉庫を使用したいと思う方がほとんどでしょう。ここでは、木造倉庫の耐用年数(寿命)を延ばす2つの方法を解説します。

定期点検をおこなう

木造倉庫の耐用年数を延ばすには、定期点検を実施することが大切です。定期的に倉庫の点検をおこなうことで、早い段階でトラブルに気づくことができ、早急な対応が可能となります。

ただし、定期点検の頻度については、木造倉庫を建てた建設会社によって異なります。また、点検費用についても業者によって異なるので、建設を依頼するまえに定期点検についても確認しておくことが大切です。

定期的にメンテナンスする

木造倉庫を定期的に点検することで、トラブルを早い段階で発見することができます。大きなトラブルに発展するまえに見つけることで、簡単な修繕で対応できるケースも珍しくありません

ただし、屋根や外壁については24時間365日の間、外気にさらされており、紫外線や雨の影響を受けるなど劣悪な環境にあるといえます。そのため、屋根や外壁の防水メンテナンスをおこなったり、塗装やコーキング修繕などをおこなったりすることが大切です。

メンテナンス頻度については、使用している建材の種類によって変わるのはもちろん、屋根や外壁の実際の状態によっても変わります。詳しいメンテナンス頻度については、木造倉庫の建設を依頼する専門業者に相談しましょう。

木造倉庫の耐用年数に関するよくある質問

木造倉庫 耐用年数 よくある質問

ここでは、木造倉庫の耐用年数に関するよくある質問について紹介します。

木造の倉庫の耐用年数は?

木造倉庫の法定耐用年数は15年です。れんが造や石造倉庫は34年、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造倉庫については38年です。なお、あくまでも税務上の基準のため、建物の実際の寿命とは異なります。

物流倉庫の法定耐用年数は?

国税庁が定める減価償却資産の耐用年数(建物・建物附属設備)において、鉄筋コンクリート造のオフィスは50年、住宅は47年であるのに対し、物流施設は38年となっています。木造倉庫については先述の通り、15年であり、短い期間で減価償却できることから、木造倉庫のほうが節税効果を期待できます。

耐用年数が過ぎたらどうなる?

法定耐用年数はあくまでも税務上の基準なので、法定耐用年数が過ぎたとしても建物そのものには関係ありません。ただし、法定耐用年数が過ぎたということは、減価償却期間が終了しているということなので、経費計上ができなくなってしまいます。あくまでも経費計上できないだけで、継続して木造倉庫を使用しても問題ありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、「木造倉庫の耐用年数」をテーマに、2つの耐用年数の意味に加え、木造倉庫の寿命を延ばす方法について解説しました。耐用年数には物理的耐用年数と法定耐用年数があり、それぞれ意味が異なります。

法定耐用年数はあくまでも税務上の基準なので、法定耐用年数が短いからといって耐震性が低いわけでも、寿命が短いわけでもありません。

昨今の木造倉庫は耐震性に優れているものが多く、大空間を取ることも可能です。

木造倉庫をご検討の方は、ぜひHC.Home’sにご相談ください。