倉庫の建設を検討している中で、「木造倉庫」という言葉を見たり、聞いたりしたことがある方もいるでしょう。ただ、従来の鉄骨造倉庫と比べて、どのような特徴があるのか詳しくはわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、木造倉庫の特徴に加え、メリット、デメリットについて解説します。倉庫の建設を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
木造倉庫とは?
軽量で加工がしやすい建てられた木材で建てられた木造倉庫は、優れた断熱性を兼ね備え、建設コストが安いのが特徴です。
さらに、再生可能な資源である木材を使用することで、環境保全の活動に間接的にかかわれるのも魅力のひとつといえるでしょう。
木造のデザインは自然と調和しやすく、周囲の風景に溶け込む美しさがあります。無機質な倉庫のイメージとは異なり、温かみのある落ち着いた雰囲気が印象的です。
木造倉庫の4つのメリット
ここでは、木造倉庫のメリットとして、以下の4つの点について詳しく見ていきましょう。
- 低コスト
- 大空間を実現
- 企業価値の向上
- 減価償却年数が早い
低コスト
木造倉庫の最大のメリットともいえるのがコストパフォーマンスの高さです。鉄骨造の倉庫と比べると、約半額のコストで建てることができます。
国土交通省が発表している「建築物着工統計」によると、鉄骨造は1坪あたり54.5万円となっています。
一方、HC.Home’sであれば木造倉庫を1坪あたり25万円から建設可能です。
同じ面積の倉庫を建設したとしても、コストに大きな違いがあることから、昨今はより注目されてきているといえるでしょう。
大空間を実現
木造倉庫と聞くと、大空間が取れないといったイメージを持っている方もいるでしょう。しかし、技術の進歩に伴い、最大33mの大空間を実現することが可能です。
最大33mの大空間は鉄骨造に匹敵するほどであり、木造倉庫であっても広々とした空間を作ることができます。
企業価値の向上
木造倉庫で使用する建材のほとんどが再生可能な木材を使用しているので、環境保全の観点でもメリットがあります。また、木材は鉄骨に比べて断熱効果が高いことから、冷暖房効率が高く、電気消費量を抑えられるのでCO2排出量を抑えられます。
昨今はSDGsが注目されており、環境保全活動に注力している企業は注目されやすいことから、木造倉庫を建設することで企業価値の向上を目指すことが可能です。
減価償却年数が早い
減価償却年数が早いのも木造倉庫のメリットのひとつです。鉄骨造の倉庫の減価償却年数は31年であるのに対し、木造倉庫は15年と約半分の期間で償却できます。
減価償却年数が早いので、短期間で多くの費用を計上できることから、節税効果を期待できるでしょう。
木造倉庫のデメリット
木造倉庫のメリットを理解できたものの、建設を検討するにあたり、デメリットも知っておくことが大切です。
ここでは、木造倉庫のデメリットとして、「害虫対策が必須」「建材品質のばらつき」について詳しく見ていきましょう。
害虫対策が必須
木造倉庫に限らず、木造の建築物はシロアリなどの害虫への対策が必要です。木材が害虫に侵食されると、耐震性等に影響する可能性があることから、建設時はもちろん、建設後もメンテナンスをしっかりとおこなわなければなりません。
害虫対策が必要になることがデメリットとして挙げられますが、通常は木造倉庫を建設した業者がメンテナンスをおこなってくれるので、時間が取られることはないでしょう。また、建設業者によってはメンテナンスがパッケージとなっているケースもあるので、基本的には建設業者に任せておけば問題ありません。
建材品質のばらつきが発生することがある
建材品質によるばらつきが発生する点も木造倉庫のデメリットとして考えられます。木材は木の種類や加工条件などによって品質が異なるので、どのような木材を使用するかはもちろん、施工する建設業者によっても品質に差が出るケースがあります。
とはいえ、木材倉庫の建設を得意としている業者であれば、これまでに多数の実績があるので木材にこだわりがあったり、木材の扱い方を熟知していたりすることから、安心して建設を任せられるでしょう。
木造倉庫に関するよくある質問
ここでは、木材倉庫に関するよくある質問を紹介します。
木造倉庫の法定耐用年数は?
木材倉庫の法定耐用年数は15年です。ここで注意が必要なのが、「法定耐用年数」と実際の耐用年数は一致しないということです。法定耐用年数は国税庁が定めた減価償却資産の耐用年数であり、税務上で用いられる指標です。
つまり。木造倉庫の法定耐用年数は15年ではあるものの、15年しか使えないというわけではないことを留意しておきましょう。
木造倉庫は火災に強い?
木造と聞くと火災に弱いイメージを持っている方もいるでしょう。しかし、実際は火災に強いのが特徴なのです。
火災が発生すると木材の表面が燃えて炭化します。表面が炭化することで、酸素が木材の中に入り込めなくなってしまって、内部まで燃え広がりにくくなるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「木造倉庫の特徴は?」をテーマに、木造倉庫を建設するメリット、デメリットを紹介しました。木造倉庫は鉄骨造の倉庫よりもコストを抑えて建設できるだけでなく、減価償却年数が短くて節税効果も期待できます。
さらに、木材や加工しやすいことからオリジナルティ溢れる意匠性の高い倉庫を建設できるのが魅力です。
木造倉庫をご検討の方は、ぜひHC.Home’sにご相談ください。